京・野口 染めの特選きもの

菊の花が香り、もみじが色づき、日本の四季が移ろう美しい季節です。
中でも秋は、春や夏と異なり 勢いを過ぎ 去り行く花鳥風月がもの悲しく 人恋しい季節です。
旧家「野口」は享保18年(1733)、金屋安兵衛が油小路四条にて呉服両替商を創業。その敷地内に小堀遠州の茶室などを移築し、市より有形文化財に指定。長い年月、絹のきもの文化を守り続けてきました。その野口のきものは 桃山時代の小袖の意匠や文様を中心に、最上級の友禅職人が染め上げています。

きものは世界でも類を見ないさまざまな決まりごとがあり、男性と女性では着方や形が異なり、季節によって袷、単衣、絽、紗。目的に合わせて留袖、色留、訪問着、小紋、色無地。子供の成長に合わせて初着、七五三の晴着、振袖。時と場所によって綸子、縮緬、紬。悲しい時、喜びの時、年齢に合わせてなど、人と時と物を大切にする豊かな日本の伝統文化が今に伝承されています。

コロナ禍で人に会うことが叶わず、きものを着る機会も減った今こそ、民族衣装であるきものをゆっくり学び、美しい日本の絹の文化を絶やさないようにしたいものです。
野口の上質な、日本画のような友禅の世界を堪能していただきたくご案内いたします。

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