誉田屋源兵衛の帯

Overview

奈良時代、世界中から集まった正倉院の宝物、その美術工芸品の美意識の高さ、技の凄さに驚くばかりですが、その時代に不可能だった螺鈿の織物は現代のテクノロジーで天然の貝殻をきわめて薄く研磨し、熟練の職人が帯に織り上げました。
京都で282年続く帯匠、誉田屋源兵衛の十代目は歴史や素材を研究し、技を磨いて来ました。
「未来に残る帯を作りたい。」と那智の瀧の帯を職人達と10年かけて織り上げ、銀座一穂堂で披露することになりました。
今年は世界の美術館が日本のきものをテーマに企画される中、誉田屋もロンドン・バンコク・ニューヨークで展示が決まっています。

 

一穂堂 青野恵子