Using chisels and planes , Tohru Matsuzaki carves the basic forms for his work from valuable blocks of solid zelkova or chestnut wood, finishing them in thick coatings of Japanese urushi lacquer.
He creates forms that appear simple but are highly refined; the vermilion red lacquer evokes images of the Jomon period (ca 11000 BC - ca 300 BC).
These unique works can be said to embody the essence of the Japanese ‘Mingei' folk craft movement.
Selected Exhibitions/Awards
1982 Received the Kokugakai New Talent Award
1987 Received the Kokugakai Affiliate Award for Excellence
1988 Nominated for membership of the Kokugakai.
2001 Produced the vases for Daniel Ost's “Daniel Ost Flower Festival” in Tokyo 2002 Contributed to Shigeru Uchida's Exhibit at the “Salone Internazionale del Mobile 2002” (Milan, Italy)
2003 ‘Turning Point: Oribe and the Arts of Sixteenth Century Japan” exhibition at
the Metropolitan Museum of Art, New York
2006-2009 Become a Chairman of the Judging Committee of Craft Section of the Kokugakai
2009 & 2012 Solo exhibition at Ippodo Gallery New York (New York, U.S.A.)
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Tohru Matsuzaki
縄文の赤・根来の朱 October 6 - 15, 2023松﨑は岐阜の桜井銘木店の最上級の木材を鑿、木槌、鉋で刳り貫き、 那珂川の辺りの上質な漆をたっぷり塗り重ねる。荒々しく粗野な造形は縄文時代に遡るようにも思え、 また 若き日 木工への道を決めた根来塗り 李朝を意識した形は松﨑の魅力。Read more
師を持たず 自ら信じる木工の美を求め続けた松﨑融の50周年記念の展覧会のテーマは 「縄文の赤、根来の朱」。この暑い夏 松﨑は茂木の作業場で作り続けた。 -
The 24th Moonlit Tea Ceremony
Exhibition of Tea Utensils September 8 - 17, 2023一穂堂恒例の「月夜の茶会」茶道具展も 24回を迎え、自慢のアーティスト達は来年の干支 "龍"と歌会始の勅題"和"をテーマに創作されています。Read more
"和"は日本人らしくて、大切な言葉。平和の"和"でもあります。 -
第23回「月夜の茶会」茶道具展
"友と歩む" "卯" September 9 - 24, 2022今回のテーマは「友と歩む」と「卯」。Read more
人が作った モノ も 友 で、そばにいて語ってくれます。
今回で23回目を迎え、33名の工芸作家の秀作が集まりました。 -
Tohru Matsuzaki
77 years old anniversary October 8 - 17, 2021染織家・芹沢銈介が松崎融の額を見つけ、自作のガラス絵や型染を入れて一世を風靡してからもう50年が経つ。松崎融は 喜寿を期としてさまざまな蓋のついた作品を作りだしている。Read more -
伊藤慶二・松崎融 二人展
「陶 on the 漆」 October 9 - 18, 2020異なった素材とのコラボ、松崎さんの素朴で大胆な漆に 僕の造形がどう反応するかが楽しみです。 尚 ドローイングは「塔」の種々の有り方を表現する。 伊藤 慶二 十年以上前になるだろうか。インテリアデザイナーの内田繁さんの展覧会に参加したのが、伊藤さんとの初めての出会いだった。 その時見たオブジェや器の存在があまりに自然で、空間に溶け込むような不思議な力を感じた。 彼の陶は私の造る木の物達と真逆のようで、実は二人の作品は一緒にいると居心地よい。 今回、伊藤さんとの二人展を企画した一穂堂に感謝したい。 松崎 融 伊藤慶二の作品は静かである。彼の生き方同様に 重く深くそして美しい。 伊藤は今回、漆の松崎融との二人展に塔を描き、五輪の塔よりずっとシンプルな黒陶の塔を作った。 ヒロシマシリーズ、仏足石、面、祈り と一連の彼のオブジェは人間の罪へのオマージュを感じる。 孤高の伊藤が 情ある松崎と二人展をすることになったのは、彼の中にそろそろ罪深い人間を許し始めたのかもしれない、と そんな気がする。 一方 松崎融の器は、根来のようで 李朝のようで、古いお蔵の片隅にあったような懐かしさと温かさを感じさせる。 かつて、インテリアデザイナー 故・内田繁氏は松崎融の漆を「縄文の赤。太陽の赤」と絶賛。 後年、最も好きなアーティストとして、国内外の様々な発表の場に連れ出した。 その一つ、2008年、Ippodo New Yorkオープンの折、「内田繁と仲間達展」で二人は初顔合わせ、その出逢いがこの企画に繋がった。もう12年になる。 今回、銀座一穂堂では、「陶 on the...Read more -
松崎融 -お盆の季節の大盆展-
July 12 - 20, 2019松崎の赤はまぎれもなく縄文の赤である。縄文の赤は太陽の赤である。 大きく屈託のない太陽はそのまま松崎の器に移された。 松崎融の仕事を前にしたとき、思わず縄文を想い、その造形、表情、親和性、そして何よりも祈りの感情を見た。 この親和的で祈りの対象となるものが今日、もっとも失われたものなのである。 内田 繁 漆はJAPANと言われ日本の誇る工芸の一つである。 45年前、師も持たず私は木漆工芸の世界に足を踏み入れた。その頃の漆の業界は表面的な美しさを求め過ぎたばかりに、技術を誇るような器を作り、機能性や現代性を失い仕事は細かく分業化されていた。私は原点にもどるべく'一木をくりぬき形を造り 漆を塗る'。漆の強さを前面に出すために漆を塗り重ね技術をシンプルにすることで私自身の想いと個性を出してきた。 私がもの作りとなった背景には日本画家であった父と、3人の心の師がいる。玉川大学創立者の小原國芳先生、洋画家の牛島憲之先生、そして陶芸家の島岡達三先生である。「目標を強く強く念じ願うことにより道が開くこと。静かな表現の中で色を重ねることの強さ。器の大きさ、工芸の奥深さ。」'大道無門'この3人から学び、今の私があると思っている。 今回の一穂堂での展覧会では、大盆に酒や料理をいっぱいのせて、人が集まり絆が生まれればと思いつつ、木を削り、漆を塗った。 松崎 融 松崎融は幼い頃 野球少年だった。大学を卒業しても野球監督をするほどのスポーツマンで、今でも日々作り続けて 野球のプレーをしているかのようにイキイキと働き 楽しそうに木に向かう。その彼は仕事を始めた頃、師も持たず 我流で作った額、欅の厚い板をただ四角くくり抜き 朱漆をたっぷり塗った。 その額が染織家・故芹沢銈介の目にとまり、板絵やガラス絵が入って一世を風靡した。もう40年以上も前のことである。 現在 国画会工芸部の代表として、浜田庄司や柳宗悦の意志を継ぎ、次世代に「用の美」の機能と形、モノ造りの哲学を伝える使命を担っている。 その松崎融の木工作品は どこかで見たことがあるような懐かしさと 温かさと 荒々しい中に気品が漂い本当に美しい。それは作者のお人柄そのもの。一穂堂のめざす日本人の心、日本人の技や美意識がギュッと詰まっているように思える。 お盆は一年に一度、先祖の精霊をお迎えし供養する期間。そんなお盆に松崎融が40年間作り貯めた大きな大きな盆を一同に集めてみた。この大盆を囲んで人と人が食べ、飲み、話し、笑い……。至福の時が流れますように。 一穂堂 青野 惠子Read more