過去の展覧会
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リズ・スローン
Signature Ginza 2024年4月12日 - 4月21日 Lizの作品の色と形と空間は心惹かれ すぐにこの潔い作品を銀座一穂堂でやってみたかった。
彼女は 日本の美に憧れていた。シンプルで緊張感のある線、そう Sigunature 筆で書いた名前のような…そんな作品が NYからやって来た。 もっと読む -
桜咲く……
-絵・オブジェ・陶・写真・帯- 2024年3月22日 - 4月7日 花灯り 花曇り 花冷え 花吹雪……。
日本には 桜にまつわる言葉が多く 和歌にも歌人がそれぞれの 桜を詠んでいます。
この季節、銀座一穂堂は花盛り アーティストたちはそれぞれの 桜の花を咲かせてくれました。 もっと読む -
翔ぶ鳥Masters
2024年3月8日 - 3月17日 今回の翔ぶ鳥Mastersは 世界屈指のゴルフコース-アメリカ・オーガスタ。
トップクラスのゴルファー達の戦いの舞台Mastersをイメージしました。
今回の11人は 既に海外で活躍し話題になった者、もう一歩の者、 彼らの力作をご覧いただきたいです。 もっと読む -
日本伝統工芸再生コンテスト 受賞者作品展
2024年2月20日 - 2月25日 「ジャパンクラフト21」は日本の伝統工芸の衰退を止め、工芸を21世紀に再生させることを目的とした、NPO法人です。
2回目となる今回の作品展では、第2回と第3回のコンテスト受賞者11名の作品が並びます。 もっと読む -
一穂堂好みの工芸展
能登地区関連作家応援企画 2024年2月20日 - 3月2日 日本の伝統工芸に従事する作り手達の住む石川県・金沢や輪島には 一穂堂を支えて下さった作り手達が 何人も居られ 今回被災もされています。
今回はそんな能登半島のアーティストや作り手達の応援を目的に 一穂堂好みの工芸展 として 美しい作品を展示いたします。 もっと読む -
誉田屋源兵衛の帯
2024年2月9日 - 2月17日 今回 彼は藤田美術館の協力を得て 国宝・耀変天目茶碗の班文光彩を 帯に表現した。
銀座一穂堂には 老舗の帯匠らしい最高級の材料と技の唐織、螺鈿 綺羅織、 錦織、古箔の帯など150本やって来る。 もっと読む -
西田信子の革の仕事
2024年2月9日 - 2月17日 英国ファッションブランド ヴィヴィアン・ウエストウッドを日本に展開するという経歴を持つ彼女が革の鞄を作り出して 20 年になる。
イタリアの熟練職人が化学薬品を一切使わず 丁寧に鞣した最上級牛革を用い、素材の選定、デザイン、革の裁断から縫製までのすべてをたった一人で完結するスタイルを頑固なまでに貫いている。
普段は閉ざされたアトリエでしか見られない不思議な世界が銀座にやって来る。 もっと読む -
第9回 翔ぶ鳥展
-世界に翔くアーティスト- 2024年1月12日 - 1月28日 一穂堂の新年は 才能ある若きアーティスト達の「翔ぶ鳥展」で始まります。
今年で9回目を数え その間複数のアーティストが 海を越え 世界のART界に 飛んで行きました。
日本の伝統文化を守り それを越えて 新しい世界に翔ぶ鳥達を応援していただけたら嬉しいです。 もっと読む -
一穂堂のダイジェスト展
2023年12月15日 - 12月24日 銀座一穂堂は2023年25企画を催しました。
一つ一つの個展はそれぞれのアーティストの生きざまが表現され感動しました。
それらを思い出しながら、見逃した方々に是非ご覧いただきたく ダイジェスト展として作品を集めました。 もっと読む -
杉本玄覚貞光展 "不易"
2023年12月7日 - 12月16日 紅葉の秋11月、京都野村美術館で2年に1度の展覧会が催され 大勢のファンが国内外から押し寄せた。古陶に勝る信楽、伊賀、楽、高麗、青磁など 野村美術館に展示された秀作が一穂堂に届いた。 もっと読む -
成田順子 天上界の人形
2023年12月1日 - 12月10日 今回 一穂堂には 白龍に乗った童子を中心に13体がやって来る。
吉祥を祈り 平和な世界に導いてくれそうな神童達、 幸福のオーラを感じていただきたい。 もっと読む -
松原賢の龍
2023年11月17日 - 11月26日 令和6年の干支が辰という事で、2年前「龍を描いて欲しい」と お願いした。
冬の称名滝で龍を見たと言う松原賢。
一穂堂のこの企画が決まってから 寺の龍の絵や彫刻を求めて日本中を旅した彼が描いた龍、見事な松原賢の龍が銀座に現れる。 もっと読む -
須藤 拓 金工展
2023年11月3日 - 11月11日 金工は制作者の手を離れてからの表情の変化が大きく、それが素材の魅力でもある。
そのため 金 銀 銅 鉄 赤銅などの伝統的な素材を用いることと、鋳金、鍛金、彫金、象嵌などの伝統的な加飾技法にこだわって制作している。
初めての個展は 錦のような表面の金属の茶入、香合などと、銀で 日本の 季節の風情を作った。 もっと読む -
数寄者 福森雅武
2023年10月20日 - 10月28日 三重県伊賀丸柱、土楽窯 7代目の福森雅武。
白洲次郎・正子夫妻や黒田辰秋・乾吉父子をはじめ大勢の文化人達の目と舌を楽しませて生きて来た。
この度 一穂堂には 伊賀の土とイギリスの土のやきものが一緒に並ぶ。
スコッチウイスキーを一緒に呑んだ白洲次郎を想い、今 福森雅武がやきものと書 と 絵を携えて 銀座へやって来た。 もっと読む -
松崎融
縄文の赤・根来の朱 2023年10月6日 - 10月15日 松﨑は岐阜の桜井銘木店の最上級の木材を鑿、木槌、鉋で刳り貫き、 那珂川の辺りの上質な漆をたっぷり塗り重ねる。荒々しく粗野な造形は縄文時代に遡るようにも思え、 また 若き日 木工への道を決めた根来塗り 李朝を意識した形は松﨑の魅力。
師を持たず 自ら信じる木工の美を求め続けた松﨑融の50周年記念の展覧会のテーマは 「縄文の赤、根来の朱」。この暑い夏 松﨑は茂木の作業場で作り続けた。 もっと読む -
海田曲巷
巷の茶杓 2023年10月6日 - 10月15日 海田先生は 巷で学んだ引き出しがいっぱいあって 1本の竹片を見てはさまざまな表情を感じて 美しい茶杓に作り上げ 知的な銘やユーモラスなネーミングを覆わせます。
時に漢詩、時に西洋のポエムまで飛び出してきます。その上にみごとな古裂の仕服です。
海田先生の巷は 貴い 深い 茶の湯の世界だったのでしょう。 もっと読む -
浅井竜介
文人の言葉と共に…… 2023年9月22日 - 10月1日 浅井竜介の茶碗は楽しい。
インテリアデザイナー内田繁にデザインセンスを、 鯉江良二に陶芸のおもしろさを学んだのだろう。
今回 彼が心に残る文人の一行の言葉を パネルと掛け軸にした。
それぞれの茶碗の銘は彼の思考そのもの。
5年ぶりの個展、彼の進化を見てほしい。 もっと読む -
第24回「月夜の茶会」茶道具展
"龍"と"和" 2023年9月8日 - 9月17日 一穂堂恒例の「月夜の茶会」茶道具展も 24回を迎え、自慢のアーティスト達は来年の干支 "龍"と歌会始の勅題"和"をテーマに創作されています。
"和"は日本人らしくて、大切な言葉。平和の"和"でもあります。 もっと読む -
藤堂
東京瓦礫 2023年8月25日 - 9月3日 「場所の固有性」をテーマに制作を続けるアーティスト・藤堂。
人間の歴史を物語る「瓦礫」や「本」を素材とした作品で知られている。
今回は、ホテルオークラ東京、神宮プール、多摩ニュータウン団地等の 建築解体時に出た瓦礫を素材に制作した作品10数点で構成するインスタレーションを 中心に藤堂の世界を紹介します。 もっと読む -
川岸富士男
古い植物図鑑のような…… 2023年8月3日 - 8月20日 川岸富士男の絵を知ったのは1989年、文化出版局の季刊「銀花」78号で特集された時。
彼の植物は細い線で生き生きと美しかった。
また、古い植物図鑑を見ているような……そう、牧野富太郎の図鑑のように感じた。
彼が見たモノはその真髄だけが 絵筆から線となり、線の周りに美が宿る。 もっと読む -
山村慎哉 厨子展
-岸野承 伽羅の仏像- 2023年7月21日 - 7月30日 夜光貝や金銀箔で細工された小さな小箱に 山村慎哉の創造性と独自性が詰まり 細部にまで精神が行き渡っている。
今回の一穂堂ではたった9点だけの厨子。
その中の仏像を香木・伽羅で彫刻家岸野承氏にお願いした。
香木は友人の鳥毛逸平氏が選定してくれ 何とも高貴で香り立つ厨子と仏像ができて来た。 もっと読む -
鞆岡隆史 展
-カメラで花を描く- 2023年7月21日 - 7月29日 鞆岡隆史が絵筆でなく白いバックにデジタルカメラで描いたその花は、日本人の潔さの美と、彼の絶対美学を見たように思った。
花や木に対するやさしさと、その花を提供する花農家のまごころまでが一枚の写真に写し出されている。 もっと読む -
輪島 西端良雄 木地師の仕事
2023年7月7日 - 7月16日 この度NHK「美の壺スペシャル『和楽器』」に 西端良雄の作る小鼓の胴が取材される事になった。
和楽器は職人の工芸技術と演奏家の鍛錬の芸で美しい音を放つ。
この歴史を辿る事も意味がある。 私も含めて 日本人は日本文化・工芸芸能をじっくり学びたい。
そんな西端良雄 轆轤技術の証明の個展となる。 もっと読む -
辻村塊 百碗展
-邂逅20年記念- 2023年6月23日 - 7月2日 辻村塊の作陶に対する真摯な態度には頭が下がる。苦しみながら 楽しみながら 土を捏ね 轆轤を回し 焼成し、父君 辻村史朗の水間の山の陶塚のようになってきた。
今回、辻村塊は最近の自信作の志野、井戸、黒織部、粉引、伊賀など 様々な挑戦の100碗を持ってきた。すごい茶碗が並ぶ。 もっと読む -
名工の竹籠
2023年6月9日 - 6月18日 斎藤正光氏は竹籠に初めて出逢った時、工芸的な技のある まさにコンテンポラリーアートと感じ それからコレクションを始めて40年。
古今の美しい竹籠は彼のもとへ吸い寄せられるように集って まるでブラックホールのようである。
その彼のコレクションの中から50点、一穂堂にやって来る。 もっと読む -
中村康平展 "赤の野望"
2023年5月26日 - 6月4日 令和5年、中村康平の次の野望は赤、青海波を纏った赤楽を造っている。
デコラティブで鑑賞する為の茶碗、桃山時代の侍達が喜びそうな見た事もない赤い茶碗。
彼の挑戦と野望はまだまだつづく。 もっと読む -
Haute Joaillerie 森暁雄 展
カメオのブローチとジュエリー 2023年5月12日 - 5月21日 カメオはナポレオンが愛し イタリアからカメオ職人を集め、 王族・貴族の肖像を彫らせたと聞く。
今回はそのカメオと、象牙やべっ甲に金蒔絵を施したブロー チやネックレスが並ぶ。
森暁雄を偲び、残り香を感じたい。 もっと読む -
塚田美登里 ガラス展
- 水藻のように - 2023年4月20日 - 4月29日 塚田美登里のガラスは 森の樹木がザワザワと風に吹かれているような 海の底から泡が立ちのぼるような、自然が放つ音が聴こえてくる。
水ぬるむこの季節、今回の個展では 川の流れにユラユラ浮かぶ水藻に 魚たちが泳ぐ そんな風景が目に浮かぶ作品が並ぶ。 もっと読む -
瀬本容子 テンペラ画展
2023年4月7日 - 4月16日 瀬本容子のテンペラ画に出逢って27年になる。
ラピスラズリーのブルーやイカ墨のセピア色など、自然の色をご自身で作り、本金箔を貼る贅沢な額も瀬本容子の絵画の特長。
今回は先生のアトリエから私好みの作品を40点選んできた。美しい絵が並ぶ。 もっと読む -
桜咲く……花展
2023年3月24日 - 4月2日 ビルの谷間を渡る風が花の香りを運びます。
千鳥ヶ淵の桜が満開です。
日本人は、桜に特別の想いを持ち、思い出があります。
そんな桜にちなんだ作品を集めてみました。 もっと読む -
村瀬治兵衛 -木の世界-
2023年3月10日 - 3月19日 村瀬の作品は清潔で優しくて品格がある。
その作品はフィラデルフィア美術館、メトロポリタン美術館、ヴィクトリア & アルバート博物館など 一穂堂の海外進出と共に挑戦し 互いに助け合い 前に進む 同志のような存在でもある。 もっと読む -
田端志音の仕事 -書・絵・陶-
野村美術館に学ぶ 2023年2月24日 - 3月5日 志音さんとめぐり逢ってもう30 年になる。
野村美術館所蔵の作品を長年描き貯めていた「志音手控え帳」特装本を2022 年11月に出版。
同時開催の個展では、その手控え帳に描かれたやきものを彼女が制作、一緒に展示して話題を呼んだ。
今回、銀座一穂堂ではその凱旋展のような個展となる。 もっと読む -
誉田屋源兵衛の帯
螺鈿を織る 2023年2月3日 - 2月12日 今回は「螺鈿を織る」と題し 青蝶貝・白蝶貝・オパールを1ミリの緯糸にして織り上げた 法隆寺や正倉院御物などの螺鈿の紋様の帯が並ぶ。
卯年の銀座に 一穂堂好みの美しい帯60本が届く。 もっと読む -
第8回 翔ぶ鳥展
-世界に翔くアーティスト- 2023年1月13日 - 1月29日 一穂堂恒例の「翔ぶ鳥展」も今年で8回目。
今まさに飛び立とうとしている鳥、すでに飛んで世界で活躍してる鳥、世界で学んで帰って来た鳥、それぞれ彼等の手技や新鮮な感性を持つ29人のアーティストの秀作が集まりました。 もっと読む -
迎春の工芸展
2022年12月20日 - 2023年1月7日 来年の干支「卯」にちなんだ作品とともに、一穂堂自慢の工芸作品が並びます。
お気に入りの茶道具を探しに、ぜひお越しくださいませ。 もっと読む -
成田順子
-天上界から兎が降りて来た- 2022年12月9日 - 12月18日 成田順子が創る空想の世界。
姫君の装束を纏った文殊菩薩が兎を抱いて降りてきた。
お供に何匹もの兎を引き連れて……。
天上界から地球を救いに降りて来た。 もっと読む -
宮廻正明 意中意展
- 色 不 異 空 - 2022年11月25日 - 12月4日 今回は、宮廻正明の具体的な表現としての絵画、抽象的な表現としての書、これを同一線上に表現す る試みを紹介いたします。 もっと読む -
新宮晋 -風の彫刻-
2022年11月13日 - 11月20日 建築家レンゾ・ピアノは、「風は目に見えないが、新宮はそれを知覚可能にする。水は一瞬のエナジーだが、新宮はそこに形を与える」と新宮晋を評し、世界で共に仕事をしてきた。
新宮は抽象画から動く立体作品を創り、風の彫刻家と称されている。
新宮晋は風や水だけでなく、人々の心を動かそうとしている。 もっと読む -
十時孝好 霜月の「USAGI」
2022年10月28日 - 11月6日 十時孝好のウサギが 2年ぶりに一穂堂にやって来た。
今回のウサギ達は 華やかな銀座の舞台で 踊ろうとしているように見える。
そう言えば 来年は卯年。 もっと読む -
装飾日和の四季飾り
-四季折々・おりふしのこと- 2022年10月28日 - 11月6日 人間国宝・九代目岩野市兵衛氏の越前奉書紙で作った「香白菊」をはじめ、日本の四季を彩り祝い 愛でる"折節"の作品が並びます。 もっと読む -
第1回 日本伝統工芸再生コンテスト 受賞者作品展
2022年10月16日 - 10月22日 「ジャパンクラフト21」は 日本の伝統工芸の衰退を止め、工芸を21世紀に再び繁栄させることを目的とした、外国人と日本人のボランティアグループです。
昨年度 10人が受賞し、その作品が並びます。 もっと読む -
美崎光邦 彩釉泥器
2022年10月14日 - 10月22日 無欲で誠実なお人柄は一人静かに、寂寥感が漂う。
日本陶芸展で秩父宮賜杯、菊池ビエンナーレで大賞を受賞しても彼は何も変わらない。
飄々と旅する芭蕉のように、ただ土を捏ね、作陶する。
暗い茶室の侘び錆びではなく、彼は"きれいさび"を目指し、時に西洋のロスコーの絵のようにモダンで美しい。 もっと読む -
斎藤正光監修 名工の竹籃
2022年9月30日 - 10月9日 斎藤正光氏はその竹に魅せられた世界屈指のコレクター。
メトロポリタン美術館、ケ・ブランリ美術館など近年話題になった竹籠展で多数参画している。
その彼のもとに 今回も美しい竹籠が集まってきた。 もっと読む -
第23回「月夜の茶会」茶道具展
"友と歩む" "卯" 2022年9月9日 - 9月24日 今回のテーマは「友と歩む」と「卯」。
人が作った モノ も 友 で、そばにいて語ってくれます。
今回で23回目を迎え、33名の工芸作家の秀作が集まりました。 もっと読む -
氏家昂大 陶展 -釉肌-
2022年8月26日 - 9月4日 氏家昂大のやきものは 分厚い青磁の釉薬に奔放な皹 赤や緑の漆で彩色された「漆貫入彩」。
表面はまるで生き物の動脈と静脈が這っているようで 生命感がある。
彼の創り出す茶碗や壺は 工芸の域にとどまらず 力強い芸術性を感じる。 もっと読む -
京・野口 -染めのきもの-
2022年7月22日 - 7月30日 野口は1733年(享保18年)創業。屋敷には小堀遠州の茶室が移築されていて 京の文化伝統を受け継いでいる。
この6月 メトロポリタン美術館でKIMONO 展が催されたり、近年世界の美術館で「きもの」が芸術として話題になっている。
尾形光琳の琳派も着物から始まったように 日本のきもの文化は世界に誇れる。
野口の小紋や訪問着など 美しいきものをご高覧いただきたい。 もっと読む -
川岸富士男の世界
2022年7月15日 - 7月24日 1989年、文化出版局「季刊 銀花 78号」で彼の絵の存在を知った。
水彩絵の具で丁寧に描かれた絵は 銀花のスピリットを有し 日本の風情そのもの…。
彼にめぐり逢って33年。彼の線の美しさも構図も色も変わらない。
画家として生きて30年、一穂堂が生きて27年、共に歩んできた お祝いの展覧会となる。 もっと読む -
後関 裕士
-薪窯で焼く- 2022年7月1日 - 7月10日 未来を考えていた学生時代、鯉江良二の茶盌に器の持つ存在感を、長次郎や光悦の茶碗の緊張感を、そしてそれらから 400年の時を経て造形の意思が訴えかけてくる 不思議な力を感じていた。大学卒業後 縁あって備前の伊勢崎淳氏のもとで修行することになり いよいよ陶芸の道を歩む。
後関の茶盌には彼の意思と時が詰まっている。 もっと読む -
輪島・木地師 西端良雄の仕事
-15年かけて小鼓が出来た- 2022年6月17日 - 6月25日 小鼓の胴は 現代に作る人がいない事を知り、嘆いた私は 西端に話した。
彼は目を輝かせ 鼓の胴を作り続けた。その間、大倉源次郎氏、田中傳左衛門氏に教えを乞い 何度も打って試してもらって やっと 良い音の出る胴が出来た。15年かかった。
その小鼓の胴に 世界地図とImagine の歌詞を 漆職人に蒔絵で描いてもらった。
令和にできた小鼓の胴、メッセージと共に ご覧いただきたい。 もっと読む -
前田宏智 金と銀の器
〜ボンボニエールに想いを馳せて〜 2022年6月3日 - 6月11日 前田宏智の挑戦は数々の賞を得て、金工の未来の扉を開けるように 新しく輝いている。
令和天皇 大嘗祭の折の祭器も、親鸞聖人の舎利容器も これから先 何百年 それ以上の歴史の中の宝物として 未来に残っていくに違いない。
ボンボニエール(bonbonnière)は皇室のお祝い事に贈られる砂糖菓子を入れる小さな器。小さな箱に 愛と希望をいっぱい詰め込んで……。 もっと読む -
松原賢「琳派る」
2022年5月19日 - 5月29日 枕草子に「めでたきもの……花房ながく咲きたる藤の花の松にかかりたる。」という一節があり、松に絡む藤は男性に寄り添う女性のようで、江戸時代には立雛の装束、古歌にも度々出てくる。
あの抽象画カオスを描いた松原賢は 絵筆を松に託し 琳派に挑んでいる。 もっと読む -
古谷宣幸 天目茶盌
2022年4月15日 - 4月23日 天目茶盌は茶陶の中でも難しく 挑んだ多くの陶芸家達は道半ばで諦めたと聞く。
古谷は薪窯で焼き その難しさを喜び 楽しんでいるように思う。
古谷宣幸の天目茶盌は堂々と品格がある。彼の情熱と勇気に拍手を送っている。 もっと読む -
一穂堂のサステナブル・アート
2022年4月3日 - 4月10日 モノに溢れ、大量消費、経済優先の時代が長く続き、地球がすっかり汚れてしまいました。
青い地球の自然を壊したのは私たち人間です。
人々はそのことにやっと気づき始めました。
一穂堂は上質な日本文化を守ろうという考えや、日本人の"もったいない"精神を継承しています。 もっと読む -
藤堂 彫刻展
"さても さても 小さきものは…" 2022年4月2日 - 4月10日 藤堂は世界を旅して石や建築の瓦礫、哲学書や聖書などを集めてきた。
そのモノを切断しガラスを挟む。
彼がガラスを挟むと そのモノが抱えてきた歴史や時間、場所の固有性を引き出してくれる。 もっと読む -
若杉憲司 襖フォトとマドンナ
2022年3月18日 - 3月27日 若杉は襖の中に彼が撮り貯めた自然界の山紫水明、花鳥風月の写真を融合。えも言われぬ襖フォトの世界を創った。
その若杉が35年前、雑誌の仕事で撮ったマドンナ。時を経て、ロンドンのアートディレクターである Nick Groarkeの目に留まり、「Adore」というアートブックが2021年、刷り上がった。 もっと読む -
黙展 by KAKU
2022年3月4日 - 3月13日 このクマの背中には翼がある。どこに飛ぼうとしているのだろう。
KAKUは今こそ地球上に住む多くの命のために祈っているのだろう。
世界中がコロナウイルスに怯えている今、小さなクマに平和を託したい。 もっと読む -
「早春に茶室で遊ぶ」茶道具展
2022年2月18日 - 2月27日 日本人の 衣 食 住 文化の基礎となった茶の湯。
銀座一穂堂 地下の茶室「具庵」で 利休が喜びそうな遊びをしませんか?
3階では 一穂堂の茶道具のコレクションと 話題の現代工芸作家の道具を集めました。 もっと読む -
誉田屋源兵衛 -意地を織る-
2022年2月4日 - 2月13日 創業284年、京都の帯匠十代目・誉田屋源兵衛は「昔作れて、今 作れない訳がない」と豪語し 素材に凝り 職人達に高度な技術を求めてきた。
その源兵衛がコロナ禍の高齢の職人達の意地と技に驚いた。誉田屋独特の帯が60本揃う。 もっと読む -
第7回 翔ぶ鳥展
-世界に翔くアーティスト- 2022年1月14日 - 1月30日 銀座一穂堂の2022年の新年は 恒例「翔ぶ鳥展」で始まります。もう7回目となります。
今回は新たなアーティスト5人を加えて 25人の力作が全国から集まりました。 もっと読む -
銀座一穂堂のダイジェスト展
2021年12月23日 - 12月26日 2021年、銀座一穂堂は1年間に20企画を催し そのひとつひとつの作品たちは人々に美しさや優しさで安らぎを 強さや魅力で笑顔にさせてくれました。
銀座一穂堂のこの1年の感謝のダイジェスト展 お待ちしています。 もっと読む -
宮廻正明 -異時同図-
2021年11月26日 - 12月18日 宮廻正明先生の絵を見せていただいた。静かなその絵は奥深く美しく、身体中の血液がドクドクと流れるように、心に迫って来た。
今回のテーマ「異時同図」、静止画の中に時間を取り込んでいる。 もっと読む -
植田俊一郎 灰皿コレクション展
2021年11月11日 - 11月21日 植田俊一郎さんのコレクションが増える度に 嬉しそうに自慢げに灰皿を見せて下さって もう5,6年になる。
世の中でタバコの存在が弱る中、彼はタバコを吸い 飄々と灰皿を集め 楽しんでいる。
その少年のような目の輝きを見て、私も彼の集めた灰皿達を見たくなった。 もっと読む -
植田俊一郎監修 酒器展
2021年11月11日 - 11月21日 「植田俊一郎 灰皿コレクション」展示作家のうち、75名の陶磁器作家の酒器を展示・販売いたします。 もっと読む -
中村康平
"戦国に挑む" 2021年10月22日 - 10月31日 中村康平の武具の置き物「戦国に挑む」が出来上がった。大名の床の間に置くような 兜と刀、土で作った兜と刀をやっと作ってくれた。今回のテーマ「戦国に挑む」は侍精神の失われた日本に喝を入れ コロナウイルスと闘い 厳しい現実と戦った私たちへのエールであり オマージュになれば 嬉しい。 もっと読む -
松崎融 木工展
喜寿を祝う 2021年10月8日 - 10月17日 染織家・芹沢銈介が松崎融の額を見つけ、自作のガラス絵や型染を入れて一世を風靡してからもう50年が経つ。松崎融は 喜寿を期としてさまざまな蓋のついた作品を作りだしている。 もっと読む -
名工の竹籠
斎藤正光監修 2021年9月24日 - 10月2日 斎藤正光氏は世界屈指の竹籠コレクター、その彼の下へは、飯塚琅玕齋をはじめ、古典から現代作家まで、秀逸な竹籠が集う。
今回は写真の二代田辺竹雲斎をはじめ、美しい竹籠が並ぶ。 もっと読む -
月夜の茶会 茶道具展
- 窓を開けて…… - 2021年8月27日 - 9月11日 銀座一穂堂恒例の「月夜の茶会」は今年で22回目を迎えます。
今回のテーマは「窓を開けて……」。
一穂堂自慢のアーティスト達の戦いの夏も終わり、銀座に美しい茶道具が並びます。 もっと読む -
This is Japan. -日本の工芸-
2021年7月31日 - 8月8日 ギリシャのオリンピアが始まって以来、これほど開催を苦しんだオリンピックがあったでしょうか。
アスリート達の笑顔が日本中、世界中をきっと元気にしてくれますよ。
日の丸が何度もはためきますように!
銀座一穂堂は、日本人の手技が並びます。 もっと読む -
小野川直樹 -鶴の樹・祈り-
2021年7月20日 - 7月28日 小野川直樹は 1辺13ミリの紙を手先だけで、何千何万 何十万羽の鶴を折り続けている。
誰を想い 何を祈るのか?
盆栽のような鶴の樹は 言葉少ない彼の 平和へのメッセージに違いない。 もっと読む -
池田晃将の螺鈿
2021年7月9日 - 7月17日 池田晃将は今の時代を象徴するものとして、コンピューターをはじめ 最新の科学技術を取り入れデザインし 技を磨き 電光のように輝く貝で 極小の螺鈿工芸に挑む。
「今の時代に自分にしか作れないモノを造る。誰も見たことがないものを創る。」と言う。 もっと読む -
辻村 塊 -白と黒の攻防-
2021年6月25日 - 7月4日 辻村塊の個展を催して10回。勤勉で真面目でひたすら作陶する塊が ランドクルーザーいっぱいの作品と共に銀座にやってくる。今回は志野茶碗と織部茶碗を中心に、白と黒の茶碗が並ぶ。 もっと読む -
雨の季節のガラス二人展
塚田美登里・有永浩太 2021年6月11日 - 6月19日 田んぼは水鏡になり、木々の葉も草花も雨に洗われ 透明の世界です。
この季節に涼やかなガラス展を企画しました。
富山と能登のアトリエから届いた大作のガラスは、日本海の潮騒の音が聴こえます。 もっと読む -
瀬本容子
テンペラ画展 2021年5月28日 - 6月6日 瀬本容子展を 2年ぶりにする事になった。今回は 春、夏、秋、冬、四季の富士山を中心に21点が銀座一穂堂に久しく並ぶ。 もっと読む -
日本の色 藍から水浅葱色の世界
2021年5月14日 - 5月22日 日本の色の名前には、由来や読み方、その音まで、詩的で風情があります。 万葉集や源氏物語などの古典文学を読んでいると、時々 色が表われ 白黒の文字がフルカラーの そして3Dの世界へと誘ってくれます。 夏が近づいてきました。この度 一穂堂は、日本人が最も好きな色 藍・青から美術工芸作品を集めてみました。 「地球は青かった」と 人類初の宇宙飛行士ガガーリンの言葉ですが、その地球上の日本には 青系だけで7... もっと読む -
松原賢展 「藤」を描く
2021年4月16日 - 4月25日 「藤」を描く 音をモチーフにした制作が四十年余りになる。いわゆる「描く」と言う行為から離れて久しい。 昨年、表具師の友人から年代物の二曲一双の金屏風を貰い受けた。以前、一穂堂の青野さんと約束していた「藤花図」が脳裏に浮かんだ。若い頃に根津美術館で観た円山応挙の藤花図屏風に魅せられ「自分もいつか」そんな想いを持った覚えがある。しかしその想いは、時の引き出しの奥深く埋もれていた。その取っ手を青野さんが... もっと読む -
若き釜師五人展
十五代宮崎寒雉・鈴木成朗・坂井直樹・中澤恒夫・三代畠春斎 2021年4月2日 - 4月11日 「鉄は国家なり」と19世紀ドイツのビスマルクが説いた。 そうです。鉄は街も鉄道も機械も東京タワーも造った強くて美しい素材です。 日本の美の原点である茶の湯、その中心の鉄の茶釜。 戦国時代の武将たちが威信をかけて求めた茶釜。 昨年のNHK大河ドラマの中で織田信長が欲しがった茶釜「平蜘蛛」。正式名称「古天明平蜘蛛」は松永久秀が所有して、信長が何度も所望し久秀が断った歴史上 最も有名な茶釜。 茶会を開く... もっと読む -
千年の華 葉山有樹展
2021年3月19日 - 3月28日 十五歳の時に焼き物の世界に足を踏み入れ、陶磁器制作や絵の修行をしながら、幼少の頃より慣れ親しんだ器と文様の世界に深く入り込んで行きました。 工藝の世界は、奥深く到底全容を掴めるものではありませんが、私なりに努力し成果を得ることが出来ました。 そして、現代社会が失いつつある職人の執念の様なものを大切にして新しい陶磁器の世界を開拓したいと願う様になり、二十三歳の時に起業し、葉山有樹工房を設立し、一心に... もっと読む -
岸野承 木彫展
2021年3月5日 - 3月14日 寒い冬からようやく暖かい春の気配を感じる日々に移り変わってまいりました。 世の中の厳しい日々も必ず移り行くものです。 今回このような状況での個展になり思いましたことは、皆さまが日々静かな落ち着いた暮らしができるような一助になるようなものを作りたいということです。 私事ではございますが、日の短い冬の季節は毎朝室内の暗闇から坐禅をしながら明るくなってまいります。 外では鳥の声が聴こえ風が動きとても静か... もっと読む -
我が家は美しいモノに溢れてる
-日々の食卓を豊かに- 2021年2月19日 - 2月28日 こんなに長い時間 自宅にいたことがあったでしょうか? 人々の顔はマスクで覆われ、話すことも、触れることも、外出することさえ禁じられた不自由な一年が過ぎました。小さな目に見えないウイルスは私達を試しているのでしょうか。私達はそんなウイルスに負けないで、美しいモノに囲まれ、美味しいモノを食べ、楽しいことをいっぱいしましょう。そして、人に優しく 温かい心で接することができたなら。 今回は一穂堂オリジナル... もっと読む -
帯匠 誉田屋源兵衛
-国宝を織る- 2021年2月5日 - 2月13日 誉田屋源兵衛から届いた今年の年賀状は'never give up'と書かれた'破れ扇'の帯。 京都室町で283年続いた帯匠 10代目山口源兵衛は、傷つきボロボロのこの扇のように 京都の糸辺の文化を守り、侍のごとく戦ってこられました。 彼が認め 信頼を積み重ねてきた西陣の職人達と共に、国宝の屏風や巻物の絵を見事な帯に織り上げました。 尾形光琳の「紅白梅図屏風」や「孔雀立葵図屏風」、「鳥獣人物戯画」、... もっと読む