*前期と後期で展示替えがございます。
前期:11/11(木)〜11/14(日)
後期:11/17(水)〜11/21(日)
※15(月)は休廊日・16(火)は入替日
会場:銀座一穂堂倶楽部(B1F)
同時開催「植田俊一郎監修 酒器展」については下記をご覧ください。
https://www.ippodogallerytokyo.com/ja/exhibitions/131/overview/
20歳からの美術品蒐集と同じく喫煙歴も半世紀以上になります。
10年前に同世代で喫煙家の陶芸家・升たかさんに灰皿を依頼したのが、灰皿コレクションの原点です。それからある店で八木一夫の「ライオンの灰皿」を見て感激しました。一見オブジェですが、傾けると灰皿になるタイプで、彼は天才だと思いました。その時は非売品でしたが、後にオークションに同手のものが出て、これは買わなければと。
そこから始まり、走泥社の鈴木治の「鳥の灰皿」や富本憲吉等、物故作家の作品も求めるようになりました。
昔は喫煙文化があり、作家で吸わない人はあまりいなかったと思います。需要もあり、多くの作家さんが灰皿を制作していました。応接間に立派な灰皿が置かれていた時代が懐かしいです。
今は喫煙者が"一服を楽しむ"ことが非常に困難な時代です。生活様式も変化する中で、灰皿のイメージも変わりました。
現代陶芸では灰皿を見かけなくなり、それでは作ってもらおうと思い、10年来お付き合いがあった新里明士さん、桑田卓郎さんに依頼し、快く引き受けてくれました。
その後、お2人の人脈や展覧会で魅力を感じた作家さんにオーダー、灰皿写真アルバムが数冊になりました。
作家さんも他の作家の灰皿の写真を見て負けじと気合いが入った作品が生まれます。特に女性作家が数多く協力してくれました。ここ4,5年で150点位の灰皿をコレクションしました。
タバコの好き嫌いは別として、大きさ・形状・技法も違い、各作家の特長が反映された灰皿のコレクション展、きっと楽しくなるでしょう! 期待は裏切りません!
植田俊一郎
植田俊一郎さんのコレクションが増える度に 嬉しそうに自慢げに灰皿を見せて下さって もう5,6年になる。
彼は人懐っこくお気に入りの作り手に灰皿を注文する。
きっと作家達は 彼に頼まれると断れず、巷から消えてしまった灰皿を作ろうと 創作意欲が湧いたに違いない。
世の中でタバコの存在が弱る中、彼はタバコを吸い 飄々と灰皿を集め 楽しんでいる。
その少年のような目の輝きを見て、私も彼の集めた灰皿達を見たくなった。
一穂堂 青野 惠子
出品予定作家(陶芸・ガラス・金属)
・物故作家
岩田藤七/岩田久利/岡部達男/岡部嶺男/香取正彦/
加守田章二/河井寛次郎/北大路魯山人/六代清水六兵衛/
楠部彌弌/島岡達三/鈴木治/富本憲吉/濵田庄司/
藤田喬平/藤原雄/八木一夫/山田光
・現存作家
相場るい児/青木寿美子/アキノヨーコ/安食ひろ/五十嵐智一/
井口大輔/泉田之也/伊勢﨑晃一朗/市岡真治/市川透/市野雅彦/
板橋廣美/伊藤正/伊藤珠子/伊藤秀人/伊藤北斗/今井完眞/今泉毅/
イワタルリ/上田剛/植葉香澄/氏家昂大/内田鋼一/内堀豪/大石早矢香/
大江憲一/大上伊代/大澤哲也/大森準平/岡田泰/隠崎隆一/樫田睦/
片山亜紀/加藤委/加藤亮太郎/鎌田克慈/川瀬忍/川端健太郎/岸野寛/
北形槙子/北野勝久/金理有/八代清水六兵衛/桑田卓郎/小坂大毅/
後関裕士/小曽川瑠那/小林佐和子/五味謙二/斎藤直/坂井直樹/坂口健/
坂倉正紘/澤田万里子/澤田勇人/澤谷由子/重野克明/設楽享良/
篠崎裕美子/渋谷英一/清水剛/釋永維/新宮さやか/鈴木玄太/鈴木五郎/
鈴木祥太/鈴木伸治/鈴木徹/鈴木秀昭/鈴木大弓/関井一夫/高橋奈己/
高間智子/高柳むつみ/瀧川卓馬/竹内真吾/武腰潤/竹中浩/谷穹/
田中千絵/田原形子/田原崇雄/丹羽シゲユキ/塚田美登里/辻村塊/
津田清和/徳丸鏡子/富田美樹子/仲岡信人/中里隆/中田博士/新里明士/
西川聡/西山雪/濱中史朗/林茂樹/深見陶治/福本双紅/藤ノ木土平/
藤平寧/星野友幸/前田昭博/前田正博/升たか/増田敏也/松尾一朝/
松永圭太/松本ヒデオ/水元かよこ/見附正康/三留舞/南繁樹/牟田陽日/
村上躍/森野彰人/矢野直人/山田晶/山田瑞子/山田隆太郎/吉田周平/
吉村敏治/デレック・ラーセン/留守玲/若尾経/和田的/度會保浩
計 145名