椅子を創る
平成二十年、鍛冶師大原氏との出会いが無ければ、新しい椅子は生まれなかったに違いない。彼が持ってきた鉋は、それまでの物とは明らかに違っていた。自ら採取した砂鉄から玉鋼を作り、打ち鍛えた鉋は見事な切れ味を見せた。
この鉋で椅子ができる。私はその時、天啓を感じた。…
鉋で仕上げるという技術が引き金となり、木の本来の美しさが多くの困難に解決の糸口を与えてくれた。そして私は椅子を創る。
徳永順男
「椅子を創る」
平成二十年、鍛冶師大原氏との出会いが無ければ、新しい椅子は生まれなかったに違いない。彼が持ってきた鉋は、それまでの物とは明らかに違っていた。自ら採取した砂鉄から玉鋼を作り、打ち鍛えた鉋は見事な切れ味を見せた。
この鉋で椅子ができる。私はその時、天啓を感じた。
鉋で仕上げるという技術が引き金となり、木の本来の美しさが多くの困難に解決の糸口を与えてくれた。そして私は椅子を創る。
徳永順男
1952年 兵庫県に生まれる
1974年 岩手大学農学部卒業
無形文化財保持者 竹内碧外氏に師事
その後、高度な木工技術をマスターし、制作活動を続ける
1983年 北浜セントラルギャラリーにて家具展
日本伝統工芸近畿支部展受賞
1985年 日本工芸会正会員認定
2002年 太宰府天満宮千百年祭に御神宝「桑木画棋局」を制作
2003年 東京国立近代美術館 現代の木工家具展に招待出品
韓国清州国際ビエンナーレに招待出品
2008年 鍛冶師・大原康彦に会う
2011年 大山崎山荘美術館「かんさいいすなう」出展
2014年 吉野杉プロジェクトを立ち上げる
2015年 SOFA Chicago(シカゴ・アメリカ)、Collect(イギリス)に一穂堂より出品し、話題になる