略歴

京の人形作家・森翠風。父・晃堂に師事、木彫人形師として40年以上、ひたすら桧人形を彫りつづけ今日に至ります。京に生まれ育った事が、自然に父の仕事を受け継ぐことになったのでしょう。他の工芸の業界に入ることもなく、ひたすら職人として技を極めてきたといえます。その人形は伝統のみを受け継ぐ稀に見る技の極地といえます。作品は木曽桧を材料とし、彩色は日本画で使用します水干(スイヒ)絵の具で施しています。京で生まれ育った翠風の京人形は雅で上品な面持ち、仕上げの美しさに誠実さを感じます。

1944年      京都に生まれる
1962年      父、晃堂に師事
1968年      第20回京展入選
1969年      第4回関西国展入選
1970年      第22回京展入選、第5回関西国展入選
1971年      第23回京展入選
1981年      晃堂、翠風父子展
1993年      常陸宮殿下にわらべ「稚児持ち」をお買い上げ

展覧会情報