概要
鈴木祥太の工房は、京都・鴨川の東、お寺が点在する東山区 鐘鑄町にある。 その地名からして 鐘を鋳っていた職人の街であったのだろう。彼は、その工房の一隅の作業台に向かい、魔法のように、金属から超写実的な草花を生む。
鈴木は、植物学者のような少年だったという。子供の頃から植物を観察し、その造形力の美しさ、不思議さに魅せられていた。大学に入り芸術学部金属科を専攻。なるべくして、金属で草花を作る稀代の造形家になった。
いまにも風にのって飛んでいくタンポポの綿毛、散る直前に ほのかに芳る桜、木枯らしに舞い上がる銀杏の葉、日光を浴びてすくすくと育つアザミ・・・はかなくも健気な 命の瞬間そのものが映し出されている。
略歴
1987 宮城県塩竈市生まれ
2010 東北芸術工科大学金属工芸専攻卒業
2017 驚異の超絶技巧-明治工芸から現代アートヘ-(三井記念美術館、各地巡回)
Ippodo New Yorkで個展(USA)
2019 アートフェア東京
三越美術逸品会
作品
展覧会情報
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桜咲く……
-絵・オブジェ・陶・写真・帯- 2024年3月22日 - 4月7日花灯り 花曇り 花冷え 花吹雪……。もっと読む
日本には 桜にまつわる言葉が多く 和歌にも歌人がそれぞれの 桜を詠んでいます。
この季節、銀座一穂堂は花盛り アーティストたちはそれぞれの 桜の花を咲かせてくれました。 -
翔ぶ鳥Masters
2024年3月8日 - 3月17日今回の翔ぶ鳥Mastersは 世界屈指のゴルフコース-アメリカ・オーガスタ。もっと読む
トップクラスのゴルファー達の戦いの舞台Mastersをイメージしました。
今回の11人は 既に海外で活躍し話題になった者、もう一歩の者、 彼らの力作をご覧いただきたいです。 -
桜咲く……花展
2023年3月24日 - 4月2日ビルの谷間を渡る風が花の香りを運びます。もっと読む
千鳥ヶ淵の桜が満開です。
日本人は、桜に特別の想いを持ち、思い出があります。
そんな桜にちなんだ作品を集めてみました。 -
第8回 翔ぶ鳥展
-世界に翔くアーティスト- 2023年1月13日 - 1月29日一穂堂恒例の「翔ぶ鳥展」も今年で8回目。もっと読む
今まさに飛び立とうとしている鳥、すでに飛んで世界で活躍してる鳥、世界で学んで帰って来た鳥、それぞれ彼等の手技や新鮮な感性を持つ29人のアーティストの秀作が集まりました。 -
第7回 翔ぶ鳥展
-世界に翔くアーティスト- 2022年1月14日 - 1月30日銀座一穂堂の2022年の新年は 恒例「翔ぶ鳥展」で始まります。もう7回目となります。もっと読む
今回は新たなアーティスト5人を加えて 25人の力作が全国から集まりました。 -
鞆岡隆史・鈴木祥太 二人展
-四季のうつろい- 2020年12月4日 - 12月13日季節のうつろいとともに植物たちの姿も変わっていきます 一年一年、少しずつ成長しながら繰り返される植物たちのうつろい 人々が様々なことに一喜一憂する中、植物たちは坦々と生きています その姿は時に力強く、時にか弱く、私の心を惹きつけます 鞆岡隆...もっと読む
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