概要

鈴木祥太の工房は、京都・鴨川の東、お寺が点在する東山区 鐘鑄町にある。 その地名からして 鐘を鋳っていた職人の街であったのだろう。彼は、その工房の一隅の作業台に向かい、魔法のように、金属から超写実的な草花を生む。

鈴木は、植物学者のような少年だったという。子供の頃から植物を観察し、その造形力の美しさ、不思議さに魅せられていた。大学に入り芸術学部金属科を専攻。なるべくして、金属で草花を作る稀代の造形家になった。

いまにも風にのって飛んでいくタンポポの綿毛、散る直前に ほのかに芳る桜、木枯らしに舞い上がる銀杏の葉、日光を浴びてすくすくと育つアザミ・・・はかなくも健気な 命の瞬間そのものが映し出されている。

略歴

1987 宮城県塩竈市生まれ

2010 東北芸術工科大学金属工芸専攻卒業  

2017 驚異の超絶技巧-明治工芸から現代アートヘ-(三井記念美術館、各地巡回)

    Ippodo New Yorkで個展(USA

2019 アートフェア東京

   三越美術逸品会

作品
  • Shota Suzuki, 紫方喰 2
    Shota Suzuki
    紫方喰 2
    Metal
    H6 1/4 x W2 3/4 x D2 3/8 in
    H16 x W7 x D6 cm
  • Shota Suzuki, 紫片喰
    Shota Suzuki
    紫片喰
    銅、銀、洋白
    H5 1/8 x W2 3/8 x D2 in
    H13 x W6 x D5 cm
  • Shota Suzuki, 綿毛蒲公英
    Shota Suzuki
    綿毛蒲公英
    銅、真鍮、ニッケルメッキ
    H15 x W4 3/4 x D4 3/4 in
    H38 x W12 x D12 cm
  • Shota Suzuki, 野葡萄
    Shota Suzuki
    野葡萄
    銅、洋白
    H27 1/2 x W16 7/8 x D4 3/4 in
    H70 x W43 x D12 cm
    売約済
  • Shota Suzuki, Cherry Blossoms - 桜 , 2020
    Shota Suzuki
    Cherry Blossoms - 桜 , 2020
    Metal
    H4 1/2 x W6 3/4 x D4 in
    H11.5 x W17 x D10 cm
    売約済
展覧会情報
映像