概要
辻村塊は、幼少の頃より父親の近くにいて、手伝いをし、そのまま自然に陶芸の世界に入ったという。辻村史朗という偉大な父の仕事は、彼に仕事の厳しさと創造の面白さ、美への飽くなき挑戦する姿勢を育てたようにも感じます。良いアーティストは自分の作品も他人の作品も良いものを見る目を要求されます。その主体性と客観性が感じられる彼の作品。力強い意志と初々しいけれど決して未熟ではなく、堂々とした形と焼き上りの造形美からは才能の大きさを感じさせます。 2000年、親元を離れ、自分の手で奈良の山里を開き、その山の丸たん棒で家と作業場を作りました。 今も山の木を切って窯だきをしています。穴窯なので、少量ずつ焼く。だからこそ、一窯一窯 変化があり、形と焼き上がりがとても面白い。
略歴
1976 奈良県生まれ
1994 父 辻村史朗に師事
2000 奈良県桜井市に築窯、独立
2003 ざくろ坂ギャラリー一穂堂にて初個展
2008 ニューヨーク Ippodoにて個展
2010 アメリカ合衆国ミネソタ州 ミネアポリス美術館に収蔵
2010- 隔年、銀座一穂堂にて個展
東京、大阪、京都にて他個展多数
作品
展覧会情報
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第24回「月夜の茶会」茶道具展
"龍"と"和" 2023年9月8日 - 9月17日一穂堂恒例の「月夜の茶会」茶道具展も 24回を迎え、自慢のアーティスト達は来年の干支 "龍"と歌会始の勅題"和"をテーマに創作されています。もっと読む
"和"は日本人らしくて、大切な言葉。平和の"和"でもあります。 -
辻村塊 百碗展
-邂逅20年記念- 2023年6月23日 - 7月2日辻村塊の作陶に対する真摯な態度には頭が下がる。苦しみながら 楽しみながら 土を捏ね 轆轤を回し 焼成し、父君 辻村史朗の水間の山の陶塚のようになってきた。もっと読む
今回、辻村塊は最近の自信作の志野、井戸、黒織部、粉引、伊賀など 様々な挑戦の100碗を持ってきた。すごい茶碗が並ぶ。 -
第23回「月夜の茶会」茶道具展
"友と歩む" "卯" 2022年9月9日 - 9月24日今回のテーマは「友と歩む」と「卯」。もっと読む
人が作った モノ も 友 で、そばにいて語ってくれます。
今回で23回目を迎え、33名の工芸作家の秀作が集まりました。 -
辻村 塊 -白と黒の攻防-
2021年6月25日 - 7月4日辻村塊の個展を催して10回。勤勉で真面目でひたすら作陶する塊が ランドクルーザーいっぱいの作品と共に銀座にやってくる。今回は志野茶碗と織部茶碗を中心に、白と黒の茶碗が並ぶ。もっと読む -
辻村塊 百碗展
2019年4月18日 - 4月27日辻村塊展を催して16年になる。その頃はまだ少年の面影が残っていた。 その彼は奈良・桜井の山里で、静かにそしてエネルギッシュにろくろを回し、焼き続けた。 山や谷には大壷、中壷、茶碗、食器などたくさん並んでいる。 父君・辻村史朗の水間の山のよう...もっと読む