中村氏は、陶芸を学び始めて間もない頃、瀬戸の美術館で光悦の楽茶碗に出会い、足がすくむような感動に揺り動かされ、以来ひたすら実物に近づくため写しに徹したと言います。
中村氏が作陶する光悦と長次郎の写しは、写しという世界に留まらず中村康平の独自の美の世界へと誘ってくれます。
1948年 中村梅山の三男として金沢市に生まれる
1973年 多摩美術大学彫刻科卒業
個展
1992・93・95年 Garth Clark Gallery(ニューヨーク)と契約
2004・05・06・11年 黒田陶苑(銀座)
2005・10・14年 日本橋三越本店(東京)
2006・07・08・13・15・17・21年 銀座一穂堂(東京)
2015・20 野村美術館個展(野村美術館・京都)
ほか多数
グループ展
1989年 八木一夫賞 '89現代陶芸展 グランプリ受賞(伊勢丹美術館・東京/京阪百貨店・大阪)
1994年 国大現代陶芸展(愛知県陶磁資料館)
1996年 サントリー美術館大賞特別展'96(サントリー美術館・東京)
1999年 Contemporary Ceramic Art(メトロポリタン美術館・ニューヨーク)
2012年 工芸未来派展(金沢21世紀美術館)
2013年 現代の名盌展(菊池寛実記念 智美術館)
2016年 工芸未来派展(The Museum of Arts and Design・ニューヨーク)
近代工芸と茶の湯II(東京国立近代美術館)他
2021年 近代工芸と茶の湯のうつわ(国立工芸館)
コレクション
東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国際交流基金、
金沢21世紀美術館、野村美術館、メトロポリタン美術館 他多数
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一穂堂好みの工芸展
能登地区関連作家応援企画 2024年2月20日 - 3月2日日本の伝統工芸に従事する作り手達の住む石川県・金沢や輪島には 一穂堂を支えて下さった作り手達が 何人も居られ 今回被災もされています。もっと読む
今回はそんな能登半島のアーティストや作り手達の応援を目的に 一穂堂好みの工芸展 として 美しい作品を展示いたします。 -
第24回「月夜の茶会」茶道具展
"龍"と"和" 2023年9月8日 - 9月17日一穂堂恒例の「月夜の茶会」茶道具展も 24回を迎え、自慢のアーティスト達は来年の干支 "龍"と歌会始の勅題"和"をテーマに創作されています。もっと読む
"和"は日本人らしくて、大切な言葉。平和の"和"でもあります。 -
中村康平展 "赤の野望"
2023年5月26日 - 6月4日令和5年、中村康平の次の野望は赤、青海波を纏った赤楽を造っている。もっと読む
デコラティブで鑑賞する為の茶碗、桃山時代の侍達が喜びそうな見た事もない赤い茶碗。
彼の挑戦と野望はまだまだつづく。 -
第23回「月夜の茶会」茶道具展
"友と歩む" "卯" 2022年9月9日 - 9月24日今回のテーマは「友と歩む」と「卯」。もっと読む
人が作った モノ も 友 で、そばにいて語ってくれます。
今回で23回目を迎え、33名の工芸作家の秀作が集まりました。 -
中村康平
"戦国に挑む" 2021年10月22日 - 10月31日中村康平の武具の置き物「戦国に挑む」が出来上がった。大名の床の間に置くような 兜と刀、土で作った兜と刀をやっと作ってくれた。今回のテーマ「戦国に挑む」は侍精神の失われた日本に喝を入れ コロナウイルスと闘い 厳しい現実と戦った私たちへのエールであり オマージュになれば 嬉しい。もっと読む