美崎光邦 彩釉泥器

概要

法学部出身の美崎が21歳の時、小山富士男に出逢い 陶芸を志すことになる。
彼のやきものは彩泥という技法で、手捻りの土の造形に篦で引っ掻き加飾する。
無欲で誠実なお人柄は一人静かに、寂寥感が漂う。
日本陶芸展で秩父宮賜杯、菊池ビエンナーレで大賞を受賞しても彼は何も変わらない。
飄々と旅する芭蕉のように、ただ土を捏ね、作陶する。暗い茶室の侘び錆びではなく、彼は"きれいさび"を目指し、時に西洋のロスコーの絵のようにモダンで美しい。
一穂堂では6年ぶりの個展。美崎光邦のアナザーワールドでお待ちしています。

展示風景