Shinya Yamamura: -岸野承 伽羅の仏像-

Overview

制作への一番の想いは、美しいものであること、そしてその願いは永く人々に受け入れられることです。

漆は樹液です。天然漆が持つ神秘的な塗面の美しさと、金属や貝あるいは卵殻など漆と他素材を融合させ新たな世界観を造ること、あるいは伝統的な技法や意匠を学び、そこからどのように現在の漆芸として作品を残すことができるのか? こんなことを日々想いながら制作をし、楽しく苦しんでいます。
今回は小厨子を制作してみました。

山村 慎哉

 


 

 


山村慎哉展を久しぶりに開く事になった。

彼は 日本伝統工芸の意匠より American Craft誌を愛読し デザインやセンス色合いなどを学んだと言う。

夜光貝や金銀箔で細工された小さな小箱に 彼の創造性と独自性が詰まり 細部にまで精神が行き渡っている。

今回の一穂堂ではたった9点だけの厨子。

その中の仏像を香木・伽羅で彫刻家岸野承氏にお願いした。

香木は友人の鳥毛逸平氏が選定してくれ 何とも高貴で香り立つ厨子と仏像ができて来た。

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